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コラム

段ボールの形状とは?A式・B式の違い

作成日:2026.08.07

更新日:2026.08.07

ダンボール箱を発注する際「A式」「B式」といった表記が使われます。これらの表記は、ダンボール箱の形状(形式)を表しています。大まかな違いは分かっても、自社の商品にどれが合うのか、判断に迷ったことがある方も多いのではないでしょうか。

ダンボール箱は、形状によって組み立て方や底の構造が異なります。形状を正しく選ぶと、強度・梱包の作業効率・コストを最適化でき、内容物の保護にもつながります。

この記事では、代表的な形状であるA式・B式・C式・N式を中心に、それぞれの構造や用途、メリット、デメリットを詳しく解説します。

1.段ボール箱の「形状(形式)」とは

一口にダンボール箱といっても、その形状は一つではありません。1枚のダンボールから組み立てるもの、フタと底を差し込んで組むもの、フタと本体が分かれているものなど、さまざまな形状があります。

形状によって、次のような点が異なります。

  • 強度(重い内容物・段積みに耐えることができるか)
  • 組み立ての手間(1箱あたりの梱包にかかる時間)
  • コスト(材料費・抜型などの初期費用)
  • 見た目(そのまま店頭やギフトに使えるか)

ここからは、代表的な形状を順番に見ていきます。

2.A式段ボール箱(みかん箱)とは

A式は、最も標準的なダンボール箱の形状です。通称「みかん箱」と呼ばれ、正式には「A-1式」と表記されます。引っ越しや通販の発送などで、多くの人が一度は目にしたことがある形状です。

構造と特徴

上下にそれぞれ4枚のフラップ(箱の口を閉じる、折り込み式のふた部分)が付いています。組み立てるときは、内側のフラップを先に折り、外側のフラップを突き合わせて、テープで封緘(ふうかん=箱を閉じて封をすること)します。上下とも同じ構造のため、底も上面もフラップの突き合わせで閉じるのが特徴です。

用途

食品、家電、日用品、引っ越し荷物など、幅広い内容物に使われます。サイズの自由度が高く、軽量物から比較的重い物まで対応できる、汎用性の高い形状です。

メリット・デメリット

  • メリット:構造がシンプルで強度とコストのバランスに優れる。展開した状態(板状)で保管でき、在庫がかさばりにくい。抜型(ぬきがた)が不要なため、オーダーでも初期費用を抑えやすく、小ロットにも対応しやすい
  • デメリット:組み立てと封緘にテープが必要で、手間がかかる。フラップの合わせ目に隙間ができやすく、密閉性は高くない

抜型を使わずに製造できる点は、仕様を変えながら少量ずつ発注したい場合に向いています。当社のようなオーダーメーカーでは、この特性を生かして小ロットのオーダーにも対応しています。

3.B式段ボール箱とは

B式は、フタと底を差し込みや折り込みで組み立てる形状です。上下のフラップをテープで封緘するA式に対し、B式はテープを使わずに組み立てることができるものが多いのが特徴で、底の作り方によっていくつかの種類に分かれます。

底の形状が異なる3つのタイプを紹介します。


キャラメルタイプ:フタ、底ともにフラップを差し込んで閉じる形状です。キャラメルの箱のような構造で、軽量物に向いています。単価を抑えやすい一方、底の強度はそれほど高くありません。


地獄底(じごくぞこ)タイプ:「アメリカンロック」とも呼ばれます。底のフラップを順番に組み合わせてロックする構造で、組み立てるとテープなしでも底が抜けにくくなります。重い内容物にはこのタイプが適しています。


底ワンタッチタイプ:あらかじめ底が糊付けされており、たたまれた箱を開くだけで底が自動で組み上がる形状です。組み立ての手間が少なく、大量出荷に適しています。加工が施されている分、単価は比較的高くなります。

用途

菓子・ギフト・通販・店頭陳列など、数量が多く、見た目も重視される商品に使われます。特に底ワンタッチタイプは、1日に多くの箱を組み立てる通販・EC事業者の出荷現場で選ばれています。

メリット・デメリット

  • メリット:テープを使わずに組み立てることができるため梱包の作業効率が高い。側面に継ぎ目が少なく、印刷面をきれいに見せることができる。ワンタッチ底は、箱を開くだけで底が組み上がる
  • デメリット:加工が施されている分、A式よりも単価が高い場合が多い。底の加工などのために抜型(型)が必要になる場合がある

4.C式段ボール箱とは

C式は、本体(身箱=みばこ)と、その上に被せるフタが分かれているかぶせ式の形状です。しっかりとした見た目で、贈答品や化粧品の箱でよく見られます。

構造と特徴

身箱とフタがそれぞれ独立した構造で、強度があり、見た目もすっきりとしています。フタが本体に重なって覆うため、高級感を出しやすいのも特徴です。

用途

化粧品、酒、ギフト、精密機器、靴など、高級感が求められる商品に向いています。

メリット・デメリット

  • メリット:フタと本体が分かれているため中身の出し入れがしやすい。身箱の底は突き合わせ式ではないため底が安定して抜けにくく、フタが本体に重なることで強度と高級感を両立しやすい
  • デメリット:フタと本体が必要なため材料費・コストが上がりやすい。フタと本体を保管する必要があるため、在庫スペースを取りやすい

見た目を重視する化粧箱では、印刷の仕上がりがきれいなEフルート(薄型の段)とC式を組み合わせることもあります。フルートの種類や材質についてはダンボールの材質とフルートの解説記事もあわせてご覧ください。

5.N式段ボール箱とは

N式は、1枚のダンボールを折り込んで組み立てる形状です。糊やテープを使わず、折り込みと差し込みだけで組める手軽さが特徴で、軽量・薄型の内容物に適しています。

構造と特徴

1枚のダンボールから、側面や底を差し込むことで箱の形に組み立てます。テープや糊を使わずに組み立てることができるため、必要なときに素早く箱の形にできます。差し込みのみで固定するため、重い物には向きません。

用途

書籍・小物・アクセサリーなどの軽量物、廉価な商品の梱包などに使われます。宅配・メール便向けの小型箱として選ばれることが多い形状です。

メリット・デメリット

  • メリット:糊付けが不要で低コスト・省スペース。展開した状態で保管でき、必要なときに素早く組み立てることができる
  • デメリット:差し込みのみで固定するため強度は高くない。重量物や、長距離輸送での段積みには適さない

メール便対応の小型箱については、メール便とは?違いと選び方を徹底解説も併せてご覧ください。

6.その他の形状(ヤッコ型・タトウ式・半A式)

代表的な4つのほかにも、さまざまな形状があります。名称と特徴を簡単に整理します。

  • ヤッコ型:十字形のダンボールを折り上げることで組み立てる形状。浅めの箱や、包む用途に適している
  • タトウ式:薄い物を包み込むように閉じる形状。書類やアパレルなど、厚みの少ない内容物に適している
  • 半A式:A式の底側フラップを簡略化した形状。底を組み立てる手間を減らし、材料を抑えたい場合に使われる
  • みかん箱(A式)以外の差し込み式:内容物や陳列方法に合わせ、フタや仕切りを組み合わせた形状も設計できる

定型から選ぶ以外に、用途に合わせて形状そのものを設計する方法もあります。

7.用途別の形状の選び方【比較表】

ここまでで解説した形状を、実務で選ぶ際の視点で比較します。強度・コスト・組み立ての手間・封緘方法・高級感の観点で整理しました。

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形状 強度 コスト 組み立ての手間 封緘方法 高級感 向いている内容物
A式(みかん箱) 高い 低い やや手間(テープ封緘) テープ 標準 食品・家電・引っ越し・重量物
B式(キャラメル) 低〜中 差し込みで容易 差し込み やや高い 菓子・軽量物
B式(地獄底) やや高い 差し込みで容易 差し込み(底ロック) やや高い ギフト・中量物
B式(底ワンタッチ) 高め 開くだけで最速 差し込み やや高い 通販・大量出荷
C式(かぶせ) 高い 高い フタを被せるだけ 被せ蓋 高い 化粧品・酒・ギフト・精密機器
N式 低め 低い 折り込みで容易 差し込み 標準 軽量物・メール便・廉価品

選び方の要点を、内容物と目的から整理すると次のようになります。

  • 重い物・外装箱なら、強度とコストのバランスに優れるA式、または底が抜けにくいC式
  • 通販で大量に出荷するなら、組み立てが最も簡単なB式の底ワンタッチ
  • ギフトや高級感を出したい商品なら、フタが本体に重なって見栄えのよいC式やB式
  • 軽量物をメール便で送るなら、低コストで省スペースなN式

内容物の重さ・輸送条件・出荷量によって選ぶべき形状は変わります。判断に迷う場合は、メーカーに用途を伝えて相談するのが確実だといえます。

8.まとめ|形状選びに迷ったら

ダンボール箱の形状を選ぶ際のポイントを整理します。

  • A式(みかん箱)は最も一般的な形状で、強度とコストのバランスに優れる
  • B式は差し込みや折り込みで組み立てる形状で、底の作り方によって❶キャラメル ❷地獄底 ❸底ワンタッチに分かれる
  • C式は本体とフタが分かれているかぶせ式で、強度と高級感を両立しやすい
  • N式は糊付け不要の簡易的な形状。軽量物・メール便向き
  • 「A式・B式(箱型)」と「A・Bフルート(中芯の波の規格)」は別物のため注意が必要

形状選びは、内容物の重さ・用途・出荷量・コストのバランスで決まります。一方で、実際の発注では「自社の商品にどの形状が合うのか」と判断に迷う場面も少なくありません。

大和紙工株式会社は、オリジナルダンボールの製造に対応しており、用途に合わせた形状の提案・設計から、小ロットのご相談まで承っています。取り扱い製品は製品一覧でご覧いただけます。形状選びでお困りのことがあれば、お気軽にご相談ください

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